RSSフィードの追加
Astroはブログやその他のコンテンツウェブサイト向けに、RSSフィードの高速な自動生成をサポートしています。RSSフィードにより、ユーザーはコンテンツを簡単に購読できます。
@astrojs/rss
の準備
@astrojs/rss
パッケージは、APIエンドポイントを利用したRSS生成のヘルパーを提供します。静的ビルドとSSRアダプターを利用したオンデマンド生成の両方に対応しています。
- お好きなパッケージマネージャーで
@astrojs/rss
をインストールします。
プロジェクトのastro.config
にsite
を設定していることを確認してください。これはRSSフィード内のリンクを生成するために利用されます。
- 任意の名前で
src/pages/
に.xml.js
拡張子のファイルを作成します。これはフィードの出力URLとして利用されます。一般的なRSSフィードのURL名はfeed.xml
やrss.xml
です。
以下のsrc/pages/rss.xml.js
ファイルの例では、site/rss.xml
にRSSフィードを生成します。
@astrojs/rss
パッケージからrss()
ヘルパーを.xml.js
ファイルにインポートし、以下のパラメーターでrss()
を呼び出した結果を返す関数をエクスポートします。
items
の生成
items
フィールドは、RSSフィードのオブジェクトのリストを受け入れます。各オブジェクトには、link
、title
、pubDate
の3つの必須フィールドがあります。description
(短い抜粋)、content
(記事の全文)、ブログ記事の他のフロントマタープロパティなど追加のデータのためのcustomData
フィールド、という3つの値も任意で含められます。
コンテンツコレクションのスキーマからや、src/pages/
内のブログ記事に対してglobインポートを利用することで、この配列を生成できます。
コンテンツコレクションの使用
コンテンツコレクションで管理されているページのRSSフィードを作成するには、getCollection()
関数を利用してアイテムのリストを取得します。
オプション:期待されるRSSプロパティを強制するために、既存のブログコレクションスキーマを置き換えます。
すべてのブログエントリが有効なRSSフィードアイテムを生成することを保証するために、スキーマの個別のプロパティを定義する代わりに、rssSchema
をインポートして適用できます。
globインポートの使用
追加:@astrojs/rss@2.1.0
src/pages/
内のドキュメントからRSSフィードを作成するには、pagesGlobToRssItems()
ヘルパーを利用します。これはimport.meta.glob
の結果を入力とし、有効なRSSフィードアイテムの配列を出力します(含めるページを指定するためには、globパターンの書き方についてを確認してください)。
この関数は、必要なフィードプロパティが各ドキュメントのフロントマターに存在することを前提としていますが、その検証はおこないません。エラーが発生した場合は、各ページのフロントマターを手動で確認してください。
v2.1.0より前のバージョンの@astrojs/rss
では、pagesGlobToRssItems()
ラッパーなしでglob結果をitems
にそのまま渡します。
記事の全文を含める
追加:astro@1.6.14
content
キーには、記事の全文をHTMLとして含めます。これにより、RSSフィードリーダーは記事全文を利用できるようになります。
sanitize-html
などのパッケージを利用すると、コンテンツが適切にサニタイズ、エスケープ、エンコードされることを保証できます。
コンテンツコレクションを利用する場合は、markdown-it
などの標準的なMarkdownパーサーを利用して記事のbody
をレンダリングし、その結果をサニタイズします。
Markdownでglobインポートを利用する場合は、compiledContent()
ヘルパーを利用してレンダリングされたHTMLを取得しサニタイズできます。この機能はMDXファイルではサポートされていないことに注意してください。
スタイルシートの追加
ブラウザでファイルを見たときのユーザー体験をよくするために、RSSフィードにスタイルを追加しましょう。
rss
関数のstylesheet
オプションにスタイルシートの絶対パスを指定してください。
スタイルシートを自分で作成したくない場合は、Pretty Feed v3のデフォルトスタイルシートなどの既製のスタイルシートも利用できます。GitHubからスタイルシートをダウンロードし、プロジェクトのpublic/
ディレクトリに保存してください。
次のステップ
ブラウザによりyour-domain.com/rss.xml
のフィードにアクセスし、各記事のデータが表示されることを確認できたら、サイトでフィードを宣伝してみましょう。サイトに標準のRSSアイコンを追加すると、読者は自分のフィードリーダーであなたの記事を購読できることに気付けます。